<Voigtländer>NOKTON Classic 40mm F1.4 MC
Sonnar T* 1.8/24 ZAを買ったはいいけど…
なんだか思うような描写が得られない。
近接時のボケも綺麗だし、開放からシャープでよく写るのだけど…ファインダーを覗いた時に迷ってしまう。
原因をあれこれ考えたのですが、単純に35mmというどっちつかずに感じてしまう画角が苦手なのではないかという結論に。
実際ファインダー覗いた時に「あ、ちょっと広いな寄らなきゃ」って感じてしまう事が多かったんですよね。
あとはSonnar T* 1.8/24 ZAだと無限遠がまでが短く、記憶が正しければ1mちょっとで無限遠に抜けてしまうのでちょっと離れたところを撮る時にはもうすでに無限遠で、パンフォーカス気味になってしまうので僕が撮りたい被写体だとボケを入れた表現もしづらいという問題点もありました。
そこで次のレンズを選ぶにあたって考えたのが一般的な画角であるもう一つの焦点距離50mmで、換算35mmはSonnar T* 1.8/24 ZAで体感しましたが(厳密には換算36mm)換算50mmって持ったこと無かったなぁと思い、換算50〜60mmの範囲でレンズを探してみる事にしました。
そして用意したのが…
・VM-E Close Focus Adapter(ライカMマウント→ソニーEマウント)
VoightLander VM-E Close Focus Adapter 631908
- 出版社/メーカー: フォクトレンダー
- 発売日: 2013/12/21
- メディア: Camera
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・NOKTON Classic 40mm F1.4 MC(ライカMマウント)
VoightLander 単焦点レンズ NOKTON classic 40mm F1.4 131507
- 出版社/メーカー: フォクトレンダー
- メディア: Camera
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どうしてこうなった…!!
まさかのライカMマウント。しかもそのままではEマウントに装着出来ませんので、ライカM→Eマウントのマウントアダプターも合わせて購入です。
理由は以下の2つ。
換算50〜60mmという条件に、フルサイズでも使えるF1.4〜F2.0のレンズという条件を付け加えました。
それと前から憧れていたとあるレンズがライカMマウントだったからというのもあるのですがそれはまた次回。
今回の購入にあたり予算を工面するために以下のレンズを売却しました
・Sonnar T* 1.8/24 ZA(SEL24F18)←どうにも苦手な画角なので
・E 50mm F1.8 OSS(SEL50F18)←稼働率低くなってた
マップカメラさんで「新品カメラ/レンズ購入時に下取り出すと15%UP!」というキャンペーンが行われていたのと、前回のMINOLTA100macro買った時に貰った買取額+3%のクーポンがあったので重ね掛けしてGoしてしまいました。
おかげで出費はほぼゼロ。
NOKTON Classicの作例は結構下調べをしていたのですが、APS-Cでは使っている方が少なく未知数なところが多かったため試し撮りするまでは少し心配な一面も…
ただ、それも杞憂に終わる写りをしてくれました。
以下写真
ピントはひび割れに来ていますが、欲しかったのはまさにこんな描写。
ちょっと離れたところでちゃんとボケを取り入れた表現が出来るレンズ、とてもよいです。
ちなみに電子接点が存在しないため実絞り測光になるのと、絞り値が記録されません。
後者は少し面倒ですが、覚えておきたいときはメモでも取ろうと思います。
開放はとても柔らかい写りをします。
今回選んだのはMC(マルチコート)タイプで、より古めかしい色合いが出るSC(シングルコート)タイプもあったのですが素直な色合いが欲しかったのでMCにしました。
そのおかげか色合いも自然で誇張しすぎないのがよいですね
ちょっと場面を変えましたが同じ絞り開放でピントは左の明るくなっている葉の辺り。
こんな感じで、光がガンガン回っているところで絞り開放を使うと物凄くふわっとしますので、少し気をつけて使ってあげないといけませんね。
というのもこのNOKTON Classic、現行レンズではあるのですがちょっと癖の強いレンズになっています。
製品紹介の原文そのままですが
“「レンズの味」と呼ばれる分野に着目し、撮影結果の美しさを追求したレンズ。あえて非球面レンズを採用せず、意図的に収差を残存させることで、数値性能が低くても心地よい個性を発揮していた1950~1960年代の名作レンズを彷彿とさせる写りを現代に蘇らせました。
ノクトン・クラシックは、絞り値に関わらずシャープでコントラストも高い現代のレンズとは一線を画すクラシカルな描写です。特に開放では柔らかく、絞れば鋭い切れ味を発揮。撮影意図に応じて、レンズの持つ二面性をコントロールできるのも魅力です。”
とあるように、開放はとても柔らかい描写をしますが絞るとシャープさが徐々に現れてきます。
柔らかめな開放のF1.4、柔らかさとシャープさが同居したF2~F2.8、ビシッとシャープなF4~F8(この辺りがピークな気がします)といった感じ。
開放〜F2.8くらいまでは周辺減光もあります。
特に絞り開放は使う場面を間違えると、盛大に破綻するのでそれはそれで面白いですが注意が必要ですね。
あんまり絞り込んだ写真がなかった(正直覚えてない)ので多分F2〜4くらいの写真を何枚か貼っておきます。
とこんな感じです。
F2からカリッとし始めるので使いやすく、よく使っていますがクセもあいまってとても楽しいレンズです。
ちなみにレンジファインダー機用のレンズなので最短が70cm〜とそのままでは全く寄れないのですが、今回合わせて用意した"VM-E Close Focus Adapter"を使うと更に寄ることが出来ます。
色んな所で紹介されてるので説明不要かとは思いますが、このマウントアダプターはMマウントのレンズをEマウントに変換するだけではなく、マウントアダプター自体にもヘリコイドを備えておりここをグリグリ回すとマウントアダプター自体の全長が少し伸びる為、繰り出している時は接写リング兼マウントアダプターの様な使い方をすることが出来ます。
今回のNOKTON Classic 40mm F1.4 MCもこの機構を使うことで最短約33cmまで寄ることが可能です。そこまで寄れれば飯撮りにも使えますね!