Silver Bell

不定期更新

<A-mount/G Lens>70-300mm F4.5-5.6 G SSM with α7II

α7II用の望遠レンズが欲しい

そんな思い付きから昨年の6月に購入しておりました(そんな前かよ…)

まずは何故このレンズにしたのか、という所をつらつらっと書いていきたいかと思います。
理由の半分以上は予算の兼ね合いだったのですが、その中で一番良い選択肢はどれだろうとなった時に挙がったのがこのレンズでした。

当時出ていたフルサイズEマウント用レンズは価格が10万を超えるSEL70200G(70-200mm/F4)のみでかなり高価であったこと。
それに対し、中古相場で5万からちょっと足が出るくらいの価格で流通していたのがSAL70300Gでした。
そしてそんな中発表された「α7RII」に先行搭載されたとある機能

それが「LA-EA3を使用した際にボディ内に付いている像面位相差AFがSSM/SAMレンズでも利用できる」という機能なのですが、この機能がα7IIにもやってきたのは昨年11月でした。

当時の僕の感覚からすると動きモノは撮らないし風景に使えれば充分だったので、ファームウェアのアップデートが来るまではずっとMFオンリーで運用していたのですが、無事にファームウェアが配布されてホッとしたのを覚えています。

LA-EA3自体もそんなに高くないので、お安く纏めるにはもってこいです。


肝心の描写ですが

  • 70mm~200mmまでは開放でも充分使える(1段絞ればカリカリ)
  • 200mm以降は1段ないし出来れば2段絞って使いたい
  • ボケは思った以上に綺麗でさすがGレンズ

といった感じで既にマウントアダプターを持っているなら、5万で買えるレンズにしては充分過ぎる性能かなと思います。

以下写真

Closed
まずはテレ端開放から。
緩いとはいえ意外と写りますし、花とかを撮るには逆に柔らかさが丁度良いかもしれません。


寂れた観測者
ワイド端


Wait and see
200mm手前を開放で。充分なレベルかな―と思いますし、ボケも柔らかく綺麗です。


Fur
テレ端開放でギリギリまで寄ってます。最大撮影倍率は0.25倍という事でクオーターマクロになりますね。
寄れる望遠は便利ですし、柔らかいボケも相まって大変使いやすいです。質感もなかなか


川越祭り 脇田町:山車 小さな引手
ss1/1250 ISO200 F8 焦点距離200mm
1段絞って200mmですが、傘の模様もびっしり描写してます。

春うらら
前ボケ良し。

AF性能

導入にあたって結構気になってる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
どの程度のレベルで使えるものなのか?実用レベルなのか?
とりあえず使っていて感じたポイントを幾つか書いておきますと

  • I型でも充分に高速

→分かりづらいかもしれませんが作例貼った方が早そうなので、作例で。

  • 測距の仕方に癖がある(AFで最短~無限遠までの移動などは時間がかかる)

→フルタイムマニュアルに対応したレンズなので、MFで測距したいポイントの近くまでフォーカシングしてあげた後AFを走らせることで解消します。

  • AF-S/AF-Cどちらも使えるが、AF-Cで追わせながら連射は不可能。

→位相差AFの測距の緑枠はちゃんと追従してるんですが、連射しながらだとフォーカシングが追いつかない模様。

肝心の測距性能はこんな感じ。
メジロ
蜜を吸いながら飛び回っているメジロをAF-Cで追っかけて撮影。
測距ポイントは像面位相差AFが使える範囲に限られるため、どうしても真ん中寄りになってしまうのは否めません。

Dolphin Jump
水族館でのイルカショー
水中からジャンプし、空中にぶら下がるボールにタッチする瞬間をAF-Cで追っかけて撮影。
マウントアダプター噛ましてこれだけ追えれば充分な性能かなと思います。

まとめ

マウントアダプターを既に持っている/持っていないに関わらず、α7II/α7RII/α6300用の望遠レンズの選択肢の1つとしては大いにアリ。
ただし、全てにおいて快適に万能に使えるわけでは無いので、ちゃんと向き不向きを理解した上でチョイスしてあげる必要がありますが、充分に実用的なレンズだと僕は思いました。
特に該当機種のカメラを使っていて、望遠ズームに悩まれているなら良い選択肢になり得ると思います。