<Voigtlander>MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
ついに来ました
フォトキナの発表から首を長~くして待っていましたよ。
Voigtlanderブランドのハーフマクロレンズ
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalが発売されました!
元々Eマウント用の標準マクロレンズが欲しかった。
今回のレンズが発表される前に、FE 50mm F2.8 MACROが登場していました。
結構期待していたのですが、描写はとても良く申し分ないかわりにAFはDCモーターでお世辞にも速いとは言えず、しかもミラーレス機特有のフォーカスバイワイヤが足を引っ張り、MFの方もイマイチと個人的には残念なレンズでした。
せめてMFだけでもそれなりに使えれば良かったのですが、MFしようにもフォーカスリングを一体何回転させれば良いんだ…とここであんまり愚痴っても仕方ないですね。
というわけで早々に候補外になってしまった50マクロを除いて
Loxiaブランド辺りで50mm~60mmくらいでMakro-Planar銘のハーフマクロレンズが出ないかなーと淡い期待を抱いていたのです。
出来ればそれがF2~F2.8くらいで、と思っていたところに…
Cosina is God
コシナからドンピシャで開発発表されたレンズが今回のレンズでした。
しかもMACRO APO-LANTHAR銘ですよ…!?
今やプレミアが付き、異様な高騰をみせるキレ玉「MACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SL」などはご存知の方も多いかとは思いますが、まさか同じ銘で現代に蘇るとは思いもしませんでした。
発表直後(?)のツイートがこちら。
Makro APO-LANTAHR 65mmF2…!!!!????
— ぎん (@silvell) 2016年9月20日
買います。
— ぎん (@silvell) 2016年9月20日
僕が求めてた標準マクロだこれ。
— ぎん (@silvell) 2016年9月20日
はい。この時点で購入宣言してますね。頭おかしいですね。(あまりに興奮しすぎてAPO-LANTAHRになってますね)
そして月日は流れ、CP+2017でデモを触ったりしつつ…
NOKTONちっさ!!!!
— ぎん (@silvell) 2017年2月23日
NOKTON40/1.2
NOKTON Classic 35/1.4
MACRO APO-LANTHAR 65/2 pic.twitter.com/wDzUeJ9TZQ
そんなこんなで、発売日(2017/8/10)に買ったわけです。
アポ ٩( ‘ω’ )وアポ
— ぎん (@silvell) 2017年8月10日
ラン ٩( ‘ω’ )وラン
アポ ٩( ‘ω’ )وランラン#m_apolanthar65 pic.twitter.com/JywQlBDeRe
それでファーストインプレッション的なやつをしていこうかなと。
ただ、発売初日はパラパラ雨が降るような悪天候で基本ほぼ曇りだったので
全体的に暗めな写真が多くなってます。ご了承をば。
以下写真
1日フィールドで触っていましたが、まあとにかく良く解像するレンズです。
野外に置かれたシンクに入ったホースを撮ってみたんですがいかがでしょう。ちゃんと手に伝わってきそうな質感描写が良いですね。
小雨が降ったり止んだりしていたため、屋内でも撮影できたらなという事で
新宿で購入した後、西武新宿線で花小金井駅へ。そこからバスを使って江戸東京たてもの園にやってまいりました。年パスおじさん。
えげつないシャープネスと共に、階調が綺麗に出ているので立体感があります。
ちなみに個人的にCP+2017でコシナに聞いた時は「解像力に関してはOtusにも匹敵するものを持っています」と聞きました。
小豆のシズル感がいい感じに撮れました。
公式の作例もいわゆる「飯テロ」写真となっており
Twitterの方では「コシナ分かってるな」などと言われておりましたねw
ついでにエビフライも。
余談ですがAPOの名を冠するレンズなので、所謂Apochromat仕様というやつですね。
軸上色収差、倍率色収差補正に優れ、簡単に言うと色滲みやフリンジが殆ど出ないということです。
前回紹介したPlanar T* FE 50mm F1.4 ZAもハイレベルでしたが、こちらはAPOという事で色収差補正力は断然上です。
絞り開放付近のヴィネットが気持ち良くてついつい開放を使ってしまいがちですが、キチッと解像してくれるのであんまり気にならない感じもします※被写界深度を考えましょう
シャドウ部のトーンの出方がとても好きです。Voigtländerのレンズはこういうのが得意なイメージがあります。
それぞれの物質の質感を捉えるのに本当に優れたレンズだなと思います。木は木。
ちなみに円形絞りを保てるのは開放のみで、1/3段も絞ると多角形絞りになります。周辺減光はF3.2辺りからかなりおとなしくなる印象でした。
もうこんなの見せられたら撮るのが楽しくて仕方がないですよね。
と、こんなところでしょうか。
まだ1日しか触れておらず、あんまり煮詰まってない写真ばかりになってしまい申し訳ないです。
ちなみに某なんとかinfoに転載されてた海外のレビューサイトで
「65mmは使いづらい」みたいなコメントが出てましたが、いやいやいやと。
確かに最初はとっつきづらいかもしれませんが、これほど馴染みやすい画角もないです。
絶妙な焦点距離
65mmという一見パッとしない焦点距離ですが、実は絶妙なんですよ。
前提の話から入りますが、元々α7シリーズの
EVFのファインダー倍率はだいたい約0.71倍です。
そりゃなんぞや?という話ですが、一つの解釈の仕方として簡単に言うと
「50mmのレンズを付けた時にEVF越しに見える像が肉眼比で0.71倍のサイズに見える」ということです。
つまり、肉眼で物を見ているサイズとEVF越しに見える像のサイズをイコールにしたい場合、1.0倍になるような焦点距離のレンズを付ければ良いわけですね。
「肉眼等倍」なんて言い方をしたりするみたいですが、ファインダー倍率0.71倍の場合、50(mm)/0.71(倍)=約70(mm)というわけです。
そしてα7シリーズの中でもα7RIIやα7SII、更にはα9といった機種の場合ファインダー倍率が0.78倍になります。
同じ様に肉眼等倍を計算で求めると、これがなんと今回のレンズドンピシャの65mmなんです。
コシナがそこまで考えて65mmという焦点距離をチョイスしたかは謎ですが、ファインダー倍率0.78倍の機種で使う場合
ほぼ肉眼で見ているサイズとイコールになりますので、撮れる画角だけ覚えてしまえば風景の中からスパッと切り抜いてくるような感じで撮影できるようになりますよ。
さて、いかがでしたでしょうか。
汎用性の高い標準ハーフマクロかつ65mmという絶妙な焦点距離
そして、レコードキーパーになるのではと思わせるほどの高い描写力。
発表された時点から買うことは決めていましたが、まさからここまでの傑物になるとは思いもしませんでした。
ありがとうコシナ。
それと、Twitterの方では「#m_apolanthar65」タグを付けて色々呟いてますので、ご活用ください。
さあ、皆さんもご一緒に
アポ ٩( ‘ω’ )وアポ♪
ラン ٩( ‘ω’ )وラン♪
アポ ٩( ‘ω’ )وランラン♪
ではでは。
第2段書きました。良ければどうぞ
silvell.hatenablog.jp