Silver Bell

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<雑記>Planar T* FE 50mm F1.4 ZAのクモリについて

Planarちゃんを修理に出してきた。

写りに影響が出る故障が発生していたかといえば、そんな事はなかったんですけどね。
中古市場なんかもちょこちょこ見ていたのですが、このレンズやたらと「レンズ内薄クモリ」の中古の個体が多いなあと思いふと気になって自分の個体も中玉をチェックしてみたんです。※ちなみに2016年11月に新品で購入しています。

先に申し上げると下記の写真は別の個体の中を撮らせて貰ったものですが、中玉周辺部に光を当てています。
外周部に斑点状のポツポツが見えると思いますがこれが「薄クモリ」の正体でした。
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自分の個体にも中玉のクモリは発生していたのですが、撮影はせずにそのまま修理へ出してしまったのです。
写真撮っておけば良かった…

ちなみにこのクモリ、時間的にかなり広範囲で発生しているようです。
同様の症状が出ている方が多数見受けられ、とあるカメラ専門店のデモ機(恐らく発売当初に展示開始した物)から始まり、発売初期に購入されたフォロワーAさん、2016年8月に購入されたフォロワーBさん、2016年11月購入の僕、友人にも昨年12月、今年4月初頭、今年5月末とかなり多くの本数で同様の箇所に発生している模様です。

また、市場に出回っている中古で「クモリ」という表記がある物は全てこうなっているみたいです。持病っぽい?

チェックの仕方

①ボディに装着している状態で絞り開放にする
②MFに切り替え、無限遠になるようにフォーカスリングを回す。
③電源を切らずにそのままレンズを外す(絞りが開いたまま外せます)
④ペンライトなどで後玉側から光を通して中を覗く。
※②で無限遠と指定したのは、最短付近だと絞り羽根が少し繰り出すタイプのレンズだからです。
この状態で周辺部に斑点状のクモリが見えれば、該当個体(?)です。
メーカー保証期間内であれば無償修理が可能で最寄りのソニーショップかソニーのSCに出すのが良さそうです。

懸念事項

正直この程度では写りに影響が出ることはまず無いと思われますが、これが広がってきた場合影響が出始めてしまう可能性があること。
影響としては、主に逆光耐性の低下や特定条件での解像力の低下などがありそうです。
そして、現金な話ではありますが売却時の価格に影響してくるのがネックです、売却時の価格に関しては描写への影響よりも早くから影響が出始めますのでメーカー保証期間内の方は早急に出してしまいましょう。

修理に出すにあたって。

銀座のソニーで同様の症例が出ていないか聞いてみましたが、スタッフさんはご存知無いようでした。
症例が増えてくれば、リコールなどの可能性も出てくるかとは思うのですが現状は見つけたユーザーが自ら修理に出すしかありません。

そして僕も7/20に秋葉原のSCに出してきました。

7/20 秋葉原SCに修理出し

→その場では直せないため、そのまま工場送りです。

7/25 秋葉原SCより連絡

→「ご指摘箇所の"ヨゴレ"を確認しました。清掃にて取り除くことは不可能なため、中玉を交換します。」との事でした。
ここで判明したのは"クモリ"ではなく"ヨゴレ"なようです。見た目はクモリっぽいのでどちらで呼んでも良いとは思うのですが。
ちなみに「中玉交換時にZeissのシリアルが変わります。ご了承ください。」という内容も合わせていただきました。
元々、ソニーZeissのレンズは"ソニー側のシリアル"と"Zeiss側のシリアル"が両方レンズ側に、印字やシールという形でついているのですが、今回は"Zeiss側"のシリアルが変わりますよという話でした。修理自体もこの時点で無償という事が分かり、ホッと一息。

ちなみにクモリの話に興味があった人はこの辺まで読んでおけば大丈夫です。お疲れ様でした。
ここから先は長きに渡る修理ガチャの話です。

7/29 秋葉原SCより修理上がりの連絡

7/31 秋葉原SCに回収へ。

→ここでクモリは綺麗サッパリなくなりました!
よかったよかった…んんん??


ここで、持病は治った(?)のですが中玉にキズが。
写りには影響ないレベルだとは思ったのですが、修理前には無かったものでしかも気になるサイズ…。
秋葉原SCに常駐されていた簡易クリーニングのおっちゃんにも見てもらって、これはキズでしょうという判断が出たのでそのまま2度目の修理に。
写りに影響ないとは言え気持ち悪いしね…

8/5秋葉原SCより連絡

お昼頃秋葉原SCから連絡があって、修理から戻って来ましたよ―という事でした。
もう一度ごっそり光学系が交換になっていて「動作テストもしましたよ」と。「しましたよ」と。

8/7秋葉原SCに回収へ。

今度は中玉もクリアでキズも無かったため意気揚々と受け取りました。


そして不穏な空気が…



とりあえず、自分の目がおかしいのかどうかも確かめるべく秋葉原SCから一番近い、秋葉原のヨドバシへ。
ソニーの販売員から訝しげな目を向けられつつ、戻ってきた個体と店頭のデモを比べると明らかに戻ってきた個体の方が絞り開放が緩い…。
「各部動作テストしました」とは一体。
あまりの修理運の無さにこみ上げてくる笑いと共に、また暫く使えないのかという落胆が入り混じってまあそれはもう酷いテンションでしたね。
とりあえずもう一度修理に出さないことには始まらないので
まさかの立て続け3度目の修理へ。
秋葉原SCへ持っていってもデモ機は無いし、いちいち口で説明するのも面倒なので秋葉原SCに行くのは諦めて、銀座のソニーストアに行くことにしました。
銀座の方ならデモ機の展示もあるため症状の確認をスタッフにさせやすいと考えたため。

サポートカウンターで症状を伝え、デモ機を並べて確認してもらったところスタッフの方でも確認が取れ「これはこのレンズではあり得ない。再三に渡る修理で申し訳ありません。」という事で3度目の修理となりました。

ちなみに不良Planarで撮った写真は面白かったのでデータとして記念に残しておきました。



軸上色収差に関しては元々それなりに補正力の高いレンズなので、色ズレは無いんですが球面収差(?)が増大しているせいで開放はぽやっぽやに。
閑話休題

(8/15追記:とある方に「(ぽやっとしている原因は)偏心に伴うコマ収差だろう」とご教授いただきました。ありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。)

8/11銀座ソニーストアより連絡

修理上がりの連絡でした。さすがに早い。
結果は「光軸ズレに依る解像度低下」でした。またしても光学系ごっそり交換しており、今度は解像力テストもしてくれているとの事。
(というか2回目の時点でやってくれよという話なのですが…そこは大変ガッカリでした。)
(というか「各部動作テスト」とは。とは…)

8/13銀座ソニーストアに回収へ。

不穏な写真。

ではなく、さすがに大丈夫でした。納得の写りです。うむ。

というわけで、クモリの除去をするだけのつもりがトータルで3週間くらい入院してました。
ホント修理運が無いですね。
後半面白半分になっていましたが、まあ2度目の修理から上がってきた時が一番アレでしたね。

「各部動作テストしました。」

ちなみとあるお方から聞いた話だとプロサポに入ってる場合は、修理時に解像力テストもやってくれるそうです。ほほう。
僕はもうなんか色々聞く気も失せたので、素直に受け取って帰ってきました。
サポートの人も別に悪くないのに申し訳なさそうにしながら話させるのも見たくないし、そこに気を回すのが疲れるので。

まとめ

とりあえず、今回の記事で大事なのは
「メーカー保証が効いてれば、クモリ除去は無償」ということです。
広範囲で発生しているようなので、Planar T* FE 50mmF1.4 ZA使ってる方は一度中玉チェックしてみてください。

それと僕の個体は綺麗サッパリなくなって返ってきましたが、ここからが気になるところです。
レンズ設計チームはひょっとしたら把握しているのかもしれませんが、今のところソニー側から明確な解答はなく、クモリが出やすいという状態において対策が成されているのかが分からないという事。
修理に出された個体は、こっそり新硝材に変更されていて対策済みです、とかなら良いんですがその辺の対策がされていないなら再度発生する可能性があるということです。
その辺は暫く経過観察していきますが、再度発生するようであれば再クリーニング出してそのまま売却ですかね。
持病抱えたままはさすがに面倒ですし。

また何か進展があったら追記したいと思います。
ではでは。