<Voigtlander>MACRO APO-LANTHAR 65mmF2 Aspherical②
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撮影はりっぷさん(@lip_4)、ありがとうございます╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ
今回はその②(肝吸いのお話です)
今回は晴れの日の撮影も含めつつ、1ヶ月ほど触った感想をちょこちょこ書いていきたいと思います。
よろしければ、前回お届けしたファーストインプレッションと併せてお読みください。
silvell.hatenablog.jp
前回書いてなかったところを先に書いておくと
・ヘリコイドは回転角が300°くらいあって、トルクもばっちりピント合わせはひじょーに楽です。
・手ぶれ補正については距離情報がボディ側に流れ込むため、キチンと5軸で動作はしますがマクロ域はボディだけだと補正しきれないようなのでその辺ケアしつつSS設定しましょう。
・あとキャップめっちゃ外れやすいです!!注意!(2017/11/9追記)
てなところでしょうか。
あと、こんな感じの背景だと被写体との距離によっては後ろが二線ボケっぽくなってちょっとうるさいですね。
比較対象が微妙にズレてますが、Planar T* FE 1.4/50 ZA辺りだともう少し後ボケはスムーズな気がします。
元々解像力に振ってるレンズなのでボケ味どうこう言うのはもちろんナンセンスだと思いますが…うーむ。
ボケ味は置いといて、色と階調においてはさすがアポクロマート設計のレンズです。
色滲み?何それ?というレベルにまで補正された色収差の無さは驚異的で、シャドウからハイエストライトまで気持ち良くトーンが繋がります。
しかしコシナさん、価格設定が大丈夫でしょうか。安すぎませんか…?
それなりに背景が離れるとOKな感じですね。
こういう距離感、とてもGoodです。
変に遠近感の誇張もないので、65mm自体の画角は狭いですが見たままを捉えるレンズです。
ちょっとキリトリ感を強めに。
こういうシーンでもっとエモーショナルな描写が欲しい方はPlanar T* FE 1.4/50 ZAを選択しましょう。
色収差補正がキチンとしていて解像力があるということは、金属の質感がたまらなく良いわけです。
ホイールの質感がたまらんです…
何でもない道を。
それなりの距離でもピントの立ち上がりはしっかりしているので、背景がシンプルなら中距離も良いですね。
草っ原に忘れ去られたTシャツ。
A7RIIのセンサーだからというのもあるかもしれませんが、こういうアンダーな雰囲気にした時にシャドウがよく粘ります。
拡大すると物凄い解像しているんですが、前回も触れた通り硬くなりすぎないのが良いですね。
TシャツはTシャツの質感、です。
そしてこちらは上の写真をズイッと拡大してみました。
a7Riiで開放で撮ってます。不通ならもうちょい毛のエッジは色が滲むもんですが…。
ええ、ご覧の通りです。
それとこういう距離だと背景も溶けてしまうのでボケもきれいですね。
こうなります。画面上の方を切り出しました(PCの場合クリックで拡大します)
高画素機+超高解像レンズの成せる業ですが、a7Riiのセンサーで使ってもまだ余裕を感じる辺りが恐ろしいですね。
良いレンズは金属と水ものの描写が良い、なんて良く言いますが水に沈んだ葉の質感、いかがでしょう。
水面の揺らめきを捉えつつも、そこは既にデフォーカスしていて葉がスッと浮き上がってくる様です。
最後は飯で。
普通に飲食店に入って65mmで飯を撮ろうとするとちょっと長過ぎなのですが、縦構図でちょっと工夫してみました。さくさくの天ぷら美味しかったです╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ
さて、というわけで第2弾、いかがでしたでしょうか。
結局前回と同じ様な内容になってませんk(
げふんげふん。
そういえばこのレンズ、なんというか豊穣な感じはあまりないのです。
至極淡々と、ありのままをトレースする印象。マクロレンズという立ち位置がそうさせるのかもしれません。
他の標準レンズも含めてフォロワーさんともそんな話をしていたのですが
「Summilux 50/1.4 ASPH.がうな重だとしたらPlanar T* FE 1.4/50 ZAが白焼きで、MACRO APO-LANTHAR 65/2 ASPH.は肝吸いだよね。」
みたいな話になって「ああなるほど。」と納得してしまいした(笑)
こう、何を撮ってもエモーショナルになったりはしないのですが、逆に言うと変な脚色がなく、実にドストレートにキャプチャーしてくれるレンズだと思います。
ある意味凄く難しいレンズなのですが、個人的には非常に良い"道具"ですね。
ある程度レンズに任せて、良い感じにして貰いたい人にはあまり向かないかもしれません。
そんなところでしょうか。
参考になればこれ幸いでございます。